変える勇気、変えない勇気
原因はリーグ戦4連敗で11位という成績の低迷である。
ニュースを見たときは
「えっこんなんで変えるの?」
ってびっくりした。
一番大きな理由は、ACLでまだ敗退が決まっていないこと。
一番大きなタイトルが残っている段階で予選を突破している監督を変えるとか、ちょっと考えられない。
あとは4連敗ということですが、
そのうちの1敗はあの「世紀の大誤審」のベルマーレ戦です。
あの試合は正直あの誤審から流れが大きく変わってしまいました。
あの一試合はノーカウントにしてあげて欲しいなと思います。
ついでにいうなら、その次の広島戦も4-0で負けてしまったわけですが
誤審の騒動がまだまだ影響していたのではないかなぁと思います。
正直、神戸のようにチームが崩壊しているような感じはなかったですし。
あと、一番大きな違和感を感じた理由は
「大幅な補強したのに結果がでない」
うわぁ、前節やっと勝ちましたが、強い選手さえとればいいと思って
9連敗したどっかのチームと思考が一緒じゃないですかぁぁぁ。
サッカーの場合、大幅に選手を補強した場合
個人の能力は上がっても、チームとしての能力は下がる可能性の方が高いです。
チームの方向と選手の特徴がフィットしていた場合、いきなり活躍することもありますが、選手の能力が本当に発揮されるのに時間がかかるのが普通です。
浦和の場合は杉本健勇ですね。セレッソで活躍して、代表にも選ばれ
大きな期待を背負っての移籍でしたが、今シーズン開幕戦、
ものの見事にレッズのシステムに合わず、前半で交代。
初戦を落とすことになりました。
kinisezukakimakuru.hatenablog.com
特に浦和レッズの場合、もともと優秀な選手が多いので
例え日本代表の選手を取ったとしても、その慣れのマイナスを覆すほど
既存の選手より個人能力が高いことはそうそうないはずです。
であれば、もう少し様子を見てもよいのではないかなぁと思います。
個人的には、変えるタイミングはACLで負けたときでよいんじゃないかなぁと思っていました。
さて、ではなぜ浦和の偉い人達はこのタイミングで変えたのか。
それは「判断することが気持ちいいから」
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 作者: 草薙龍瞬
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (7件) を見る
現代は脳に負荷をかけすぎていると思う。もっと身体感覚を大切にしよう - 気にせず書きまくるブログ
でもちょっと書きましたが、現状維持か、何か新しい手を打つか迷ったとき
新しい手を打ってしまった方が、「自分は何かをした」気がして後悔が少なくなるからです。
いわゆる、「やらずに後悔するより、やって後悔する方が良い」ですね。
確かにその面はあると思います。
でも、サッカー業界はちょっとそのタイミングが早すぎる気がします。
どうしてか?
時とタイミングによっては「やらないこと」の方が怖いからです。
目の前に開けてない扉があるとします。
開けたいじゃないですか(笑。
そして、扉の向こうが不確定な時
人は極めて楽観的な予測を立てます。
そして、少し悪い結果が出るかもしれないときでも
「何もしなかったと言われることが怖い」
「きっと良い結果になるはずだ」
といった思いが強くなることが多いのではないのでしょうか。
「迷い」と「決断」というテーマですが
この手の話をすると、どうしても成功体験をしたひとが
「あの時、やり方を変えて良かった」
「革新的な方法」
みたいなのを得意げにしゃべるのが目立ちますが、
その陰には
「変えて失敗した」←某9連敗したチーム
「変えないでその後持ち直した」←話題として出てこない。
という事例もあるはずです。
ただ、「変えないでその後持ち直した」っていうときに
その変えなかった決断ってあまり認められることがないんですよね。
もっと「あえて変えない決断」というのが
評価されてもよいと思います。
Sponsored by イーアイデム