最近、炎上サイクルが早すぎないか
最近、いろんなところで炎上している。
一回炎上したものが様々なサイトで日をずらして記事になったりもするので、ネットを眺めていて炎上の文字を見ない日がないくらいだ。
松本さんの発言とか、確かに酷い発言だし、問題のある発言かもしれないけど、
個人的には松本さん自体がそういう発言をしちゃう人という認識があるので、
「あー、あの人またやっちゃったかー」くらいの感じで
テレビ局の上の人が詰められるとか、松本さんが今後そういうことを言いにくくなったり、最悪カットされてしまったりとかは何か違う気がする。
他にも例えば、某アイドルグループの暴行事件で、裁判や警察の発表など客観的な事実ではなく、疑惑や怪しい言動をネタに、加害者と思われるメンバーが個人攻撃を受けたりといったことも読んでて違和感を感じる。
ネット上の書き込みなどで行われて、実際に血は流れていないけど
所謂これは私刑ではないだろうか。
さて、こういったちょっとした発言が炎上して、そのたびに処罰されてというのを繰り返していくとどうなるんだろう。
ネット上では当たり障りのない表現でしかしゃべらないようになっていくのではないだろうか。特にマスメディアに関わる人たちは。
となるとどうなるんだろう、ある種のジャンルはまったく面白い話が出てこなくなってくるのではないだろうか。
大東京トイボックスという漫画の中で、「平らな世界」という表現が出てきます。
この作品はゲーム制作会社のお話なんですが、その中で性表現や暴力表現などを規制しようという勢力と主人公が争うシーンがあります。
その中で主人公がいろんな規制をしてくる相手に対し「世界を真っ平らにしてどうするつもりだ」と問いかけるシーンがあります。
それに対して規制者は「平らになった世界で、人は次になにを吊るし上げるのか知りたい」といったようなことをいいます。
つまり、そういった性表現や暴力表現をやめろという人は、ただただ叩ける場所を探しているということです。
そしてそういった人の声というのは大きく遠くまで響いてしまう。
その結果、世界は真っ平らになってしまう。
そんなつまらない世界には生きていたくないと思う。
話を戻しますが、例えば松本さんの発言を国会議員や大企業の重役が言ったというなら問題にされてもいいと思うんですが、
いわば、そういったきわどい発言や、あえて下品な発言を日ごろからしている芸人がいったところで、「ああ、あの人また言ってるわー、あの人自身が不良品やん」ぐらいでみんなが笑ってるくらいの方が健全だと思うんですよね。
なんというか、底に悪意のないブラックジョークっていう感じで。
対応する側が及び腰になって、本来言いがかりで謝らなくてよいところでも「とりあえず誤っておこう」みたいになって、世界が平らになるのが怖いです。
なので、現在のところ大悪手としてたたかれている、カネカの対応ですが、
実は最近の炎上問題に一石を投じているのではないかとも思います。